とおのおと広報担当ぷくまいのぷくです!
今回は彫刻作家の釜本幸治さんです!
奈良県生まれの釜本さん。今は東大阪市でお住まいかつご自宅がアトリエということでご自宅にお伺いさせていただきました。
1階がガレージになっているのですが、玄関から入ってみるとそこにあったのは車ではなく大きな少年の顔の彫刻が!?
釜本さんと言えば金属の彫刻で特に水に浮かぶ大きな少年の顔の作品がイメージとしてありましたが、まさか入ってすぐ出会えるとは!!
ちなみにこの作品は、とおのおとでプールに展示されています。
実はぷくは釜本さんのインタビューを楽しみにしていました。
作家さんの中では年齢が近い方だということもありますが、関係者全体で集まったときなどは口数少なくされていましたが、かもし出される優しい空気がきっとこの人とは仲良く話せる!と感じていたからです。(馴れ馴れしくごめんなさい。。)
さて、アトリエの中は、様々な作品や制作に使用する機材で埋め尽くされていました。
釜本さんの制作スペースはそのガレージの一番奥で、自分で作成した金属板を叩いて加工する道具とともに日々カンカンと叩いているそうです。
自宅で制作されるのにお隣さんから音がうるさいと苦情がこないかと心配になりますが、苦情がきたことはないのだそうです。
そう、東大阪というモノづくりのまちという土地だからこそ、工場などから聞こえてくる加工音は日常に溶け込んだ音となっていて、釜本さんの加工音もその一部となっているみたいです。
どんなふうに作業するのか見せてもらうと、これぞまさにモノづくり!という動きがまた東大阪という土地にぴったりでありました。
小学校のころは野球少年だった釜本さんですが、中学校のころから絵を描くことが好きだったそうで、部活は美術部に入部されました。
しかし集団での活動はあんまりだったそうで、帰宅部となり自宅で絵を描くことをされていたそうです。
芸大に入り、金属工芸をする中で彫刻をよくするようになったことから平面から立体の作品を作るようになりました。
いろんな材料で立体を作っておられましたが、最終的に現在の0.6mmの金属板にたどり着いたそうです。
なんでもこの厚みが切れて加工するのに適しているのだとか。
しかし立体作品を作る中でもやっぱり平面が好き!ということから現在の作風は立体のキャンバスに平面の要素を入れ込んでいるものだとのこと。
いろいろやっていくうちにこれだ!!とはまったそうですが、立体すぎても平面すぎてもダメだそうです。
立体のキャンバスである金属を黒くしてからそれを削り、平面的に絵を描き作品を作り上げていく。完成品をイメージしてから作り出すのではなく、落書きから出るラインからどんどんイメージが出来上がり製作途中で図面が完成。こうしていこうと無理に型にはまらずに柔軟に。こだわりすぎないことが釜本さんのこだわりであるそうです。
そんな釜本さんのアトリエにあるカレンダーがすごく気になりました。
なんと2016年4月のものだったんです。
「これが釜本さんの作家としての他の人とは違う時間軸の流れ」なの...かな?
そのへんも釜本さんの大らかな雰囲気にマッチしているのかなと、ぷくは思いました。
最後にプライベートなことを少々。
休みの日に作品制作以外に何していますか?と聞いたところ、日帰りで温泉に行かれるそうです。
特によく行くのは奈良県の山鳩温泉とのことですが、、、たぶん「入之波(しおのは)温泉山鳩湯」ですかね??
ぷくもそこなら行ったことがあり、インタビューの時少しあそこいいですよね!って盛り上がりましたが、2人の考えていた温泉が同じ場所であったことを信じています。(笑)
釜本さんには強力なアドバイザーがいらっしゃいます。
それは奥様!!東急ハンズで働いていたこともあり、釜本さんのケミカルアドバイザーとして金属を加工するのにいろんなアドバイスをされているそうです。
正にベストパートナー!
最後に・・・。釜本さんにとおのおとについて聞いてみました。
「こんなに地域と密接にしている展示会はなかった。気合を入れて臨みたい。」
そんな気合の入った釜本さんの作品を確認するために、みなさんぜひ『とおのおと』にお越しください!